勉強会/コラム

食育フォーラム

こんにちは荒井歯科医院で働かせていただいている大竹です。

2018年も11月の中旬に入り、ますます寒くなってきましたが、皆さま風邪などはひかれておりませんか?

かくいう私も寒くなってきたからか、体調を崩しがちで少し元気が出ないのですが、荒井歯科医院に来院してくださる患者様の歯の健康を支えるためにも今日も私にできるお仕事を頑張っています。

 

 

学童期

話は変わりまして先日、横浜市桜木町にある県民共済みらいホールにて、横浜市歯科医師会主催の第3回多職種連携に向けた食育フォーラム「学童期の食育を考える」に出席してきました。

みなさん学童期がどの時期のことなのかご存知ですか?

学童期とは、小学校に通っている時期のことです。この時期に食育を行ってあげることで、食習慣咀嚼嚥下といった食べる機能など 食生活の基礎が完成する大事な時期でもあります。

食育

フォーラムは、鶴見大学歯学部教授の朝田芳信先生と 横浜国立大教育学部非常勤講師の前田隆先生による 学童期における食育の基礎講演から始まりました。

みなさん、小学校で食べた給食について どのくらい覚えていらっしゃいますか?

私は好きな献立は残さず食べましたが、嫌いな献立は頑なに「食べない」我儘な子供でしたので、給食をよく残し担任の先生を困らせていました。

そんな給食ですが、実は単なる楽しいお昼ごはんではなく、学習指導要領にも規定されている食育という勉強の時間でもあります。

先にも述べましたが学童期における食育は重要であり、

・食事の一口量を覚える

・姿勢よく食べる

・飲み込むまで口唇を開けない

と、いった口腔機能を育成するのに必要な期間でもあります。

みんなで輪になって食事をする楽しさを知り、栄養バランスが整った色んな献立を食べ、食事のマナーや食べ方を学び、成長することができる給食の時間はとても 重要な食育の時間なのです。

続いて、港南台ひの特別支援学校栄養教諭の鈴木恵子先生、横浜市立嶮山小学校主幹養護教諭の飯塚英惠先生、歯科からできる子どもの発達支援研究会代表理事の辰巳光世先生たちによるシンポジスト講演へと移りました。

どの講演も素晴らしく本当はすべてをご紹介したいのですが、今回はその中から、私が一番参考になった  飯塚英恵先生のよく噛んでよい姿勢で食べる指導についてご紹介します。

飯塚英恵先生が、養護教諭をされている横浜市立嶮山小学校では、生徒さんたちの刃と口の健康作りに力を入れておられ、1年親子歯磨き教室では、保護者の方に仕上げ磨きを協力して頂きながら歯磨き指導をされたり、福祉保健センターと連携した歯科指導など家庭や地域との連携事業も多く取り入れられていました。

また各学級で食べるときの正しい姿勢を「グーピタピンサッ」という合言葉で指導されています。

それぞれどういう意味かというと、「グー」は机とお腹との間に握りこぶし1つ分あける。足の裏は「ピタ」と床につける。背中は「ピン」と伸ばす。「サッ」とお皿を持って。という風に生徒さんたちに食事をとる際の正しい姿勢を指導されていました。簡単ですので是非このコラムを読んでいる皆さまも試してみてください。大人でも意外と出来てないかもしれませんよ。

 

まとめ

今回、食育フォーラムに参加させていただいて、学童期における食育がどれほど子供たちの食生活の基礎形成に貢献するのかを学び、また子どもたちの歯の健康を維持するにあたり、歯科医師や歯科衛生士のみならず学校の先生、栄養士など多職種や地域の皆さまとの連携する重要さを知ることができ、今後の荒井歯科医院での業務に活かしていきたいと思いました。

最後は参加した荒井歯科医院のメンバー全員で集合写真を撮りました。        とても勉強になる一日でした。