歯をできるだけ
削らない
むし歯治療
当院では、レーザーを用いた「ダイアグノデント」というむし歯診断装置を使って初期のむし歯を発見する検査を行っています。レーザーで歯を解析することにより、X線検査でも見つけられなかったようなむし歯も発見可能になりました。むし歯をなるべく小さいうちに発見することによって、歯を削る量を減らし、痛みを抑えながら、短い期間で治療をすませることができます。
精密な治療
根管まで達している重度のむし歯を治療する場合には、数種類の高度な医療機器を用います。マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)でチェックしながら拡大視野で治療するため、繊細な根管部分を傷つける可能性が大幅に減りました。他にも、歯科用CT(口腔内を3次元画像で把握できる撮影機器)や薬剤の充填の際に拡大鏡などを使用することで、精度の高い治療をご提供しています。
できるだけ
痛みの少ない治療
痛みの少ない治療を実現するため、当院では数種類の麻酔の使用や治療法を採用しております。歯を削る必要がない「レーザー治療」や注射した瞬間の痛みを和らげる「表面麻酔」「局所麻酔(電動麻酔)」などを用いて細やかな処置を行い、できる限り痛みを抑えたむし歯治療をめざしています。
原因1:むし歯菌
お口の中にプラークが溜まると、その中に潜んでいるむし歯菌が出す酸によって少しずつ歯が溶かされてしまいます。プラークが多いほどむし歯になりやすくなります。
原因2:糖分
むし歯菌が活動するうえでエネルギーとなるのは糖分です。お菓子やジュースなど糖分の高いものを頻繁に口にすると、その分むし歯のリスクも高まります。
原因3:歯質
歯質の強さはライフスタイルによっても変化します。生活リズムの乱れや、喫煙などの要因によっても歯質が弱く変化してしまうことがあります。
進行段階 | 症状 | 治療法 |
---|---|---|
CO:ごく初期のむし歯 | 歯の表面にあるエナメル質が少しだけ溶かされた状態です。白く濁った箇所も見られますが、痛みなどの自覚症状はありません。 | 日々のブラッシングやフッ素塗布といった処置によって自然に改善する場合もあります。 |
C1:エナメル質のむし歯 | エナメル質がより溶かされ、穴があきます。場合によっては、黒ずんだ部分も現れます。強い痛みはないものの、冷たいものを口に含むとしみることがあります。 | むし歯部分を削り、レジン(歯科用プラスチック)を詰めて補います。 |
C2:象牙質のむし歯 | むし歯菌がエナメル質の内部にある象牙質にまで達した状態です。冷たいものだけでなく、甘いものもしみるようになります。 | むし歯の部分を削り、詰め物を使って補います。 |
C3:神経に達したむし歯 | 歯の奥深くにある神経がむし歯菌によって冒されている状態です。ズキズキとした激しい痛みが何もしていなくても起こります。 | むし歯菌に冒された神経を除去・消毒した後、被せ物を装着する根管治療を行います。 |
C4:歯根に達したむし歯 | むし歯が歯根まで進行し、歯冠部分がほとんど溶かされた状態です。神経が壊死しているので痛みはなくなりますが、根の先に炎症が起こると激しい痛みが再発します。 | 抜歯を避けられないケースがあります。歯を失った場合は、インプラントや入れ歯、ブリッジによって歯の機能回復を図ります。 |
むし歯はドイツ語で「カリエス」と呼びます。「二次カリエス」とは、一度治療した詰め物や被せ物のすき間に細菌が入り込んでむし歯が再発することです。特に被せ物をしている歯は神経を除去しているケースが多く、自覚症状に乏しいため再発に気づけない可能性が高いのが特徴です。気づいた時には抜歯が必要……ということも少なくないため、治療後のケアをしっかりと行うことが大切です。
根管治療は、抜歯をしないで重度のむし歯を治すことを目的とした治療法です。まずはむし歯におかされてしまった歯髄を除去し、徹底的に消毒を行います。その後、薬剤を充填することで再発を防止し、最後に被せ物を装着して治療は完了です。
歯髄の通っている根管は非常に複雑な形をしており、目視では内部を確認できないため、治療には非常に高度な技術を要します。むし歯菌に感染した歯髄が残ってしまうとむし歯の再発を許すことになり、再発してしまうと抜歯の確率が非常に高くなってしまいます。当院ではこうしたむし歯の再発で歯を失ってしまう患者さまを減らすために、マイクロスコープや拡大鏡を使用して精密な治療を行っています。