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バイオフィルム

こんばんは。歯科医師の大屋です。

皆さんはバイオフィルムという言葉をご存知でしょうか。

身近にあるバイオフィルムの例としてキチンのシンクのぬめりなどがその一つの例です。

実はこのバイオフィルムは微生物の塊なのです。

お口のなかでも、長時間歯磨きなどの口腔内清掃を行わないとこのバイオフィルムは形成されてしまいます。

バイオフィルムが形成されるまでにかかる時間は24時間~48時間ほどだといわれています。

1日に1回しか歯を磨かない人はバイオフィルムがかなりたくさん溜まっている可能性も考えられます。

そんなバイオフィルムですが、口のネバネバの原因でもあり、結果的に口臭の原因にもなります。

さらに厄介なことにこのバイオフィルムは抗生物質などの薬も浸透しないため薬が効きません。

バイオフィルムは歯に溜まるだけではなく、舌の上にも溜まります。

このバイオフィルムは微生物の塊なのでそこに糖分が来れば虫歯の原因にもなりますし、

歯茎の近くで常に形成されていればそこで炎症が起きて歯周病の原因にもなります。

さらに、そのバイオフィルムが出血した歯茎の毛細血管から入り込んで全身を回ったりすることも考えられます。

そのような状況になると全身の病気も起こることも容易に考えられると思います。

 

では、そんなまずい状況にならないためにはどうすればよいか。

 

答えは簡単です。さまざまな清掃用具を用い、ご自身のお口の中をきちっと理解いただいて清掃を日々行っていただくことです。

実際はこの日々の清掃がとても難しくなかなかパーフェクトにはなれないのですがその難しさをきちっと理解していただき、日々頑張って

頂き、定期的に歯科医院で細かいところも含めたバイオフィルム除去を行うのが一つの有効な手段になります。

当院では効率的にまた歯を傷付けることなくバイオフィルムを取ることができるエアーフローを導入しております。

私も日々の歯ブラシ、フロスに加えプラークが成熟し悪い状況になってしまうと言われている3ヶ月ごとにエアフローによるプロフェッショナルメンテナンスを受けております。

 

ご興味のあるかたはお気軽にスタッフにお問い合わせください。