口腔内を健康に保つ、唾液の作用について

みなさん、こんにちは!

荒井歯科医院、院長の荒井法行です。

久しぶりにこちらの院長ブログを更新いたします。

今回は、みなさんの口腔内の健康を陰ながら支えてくれている「唾液」について、お話しさせていただきます。

みなさんは、普段、お口の中から出てくる唾液について、どのくらいご存じでしょうか?

正直なところ、詳しく知っている方は少ないと思います。

唾液は99%以上は水でできており、残りの1%にたくさんの成分が含まれています。

この1%の成分が非常に重要で、口腔内が酸性に傾いた際の中和や虫歯予防などに関わってきます。

一日の分泌量は大人で約600ml、子どもは約500mlとされています。

清涼飲料水やスイーツなどの飲食物を摂取すると、口腔内の状態は酸性になります。

少し細かい話をすると、pHが5以下になると、歯の脱灰というリン酸カルシウムが溶出する現象が起き、虫歯になりやすい状態となります。

それに対し唾液には、pHの緩衝作用という、歯が虫歯になりやすい酸性の状態を、虫歯になりにくい中性の状態に戻す作用があります。

ただし、口腔内の唾液分布は部位により差があり、一番少ないのは上の前歯付近といわれています。

つまり上の前歯付近は虫歯になりやすいということです。

そのため、日々の歯磨き、特に上前歯はしっかりと磨いた方がいいのです。

 

ちなみに唾液の働きで口腔内が酸性から中性、アルカリ性になると、再石灰化という唾液に溶けていたリン酸カルシウムが歯に戻る作用が起こります。

再石灰化が発生するまでは、歯が弱い状態のため歯磨きすると逆に歯を痛めてしまうのではないか、という理由で食後の歯磨きは30分以上経ってから行った方がいいという意見もありました。

しかし、再石灰化は数秒というごく短時間の間に起こるため、脱灰はほとんどなく、食後歯磨きをすぐに行っても問題ありません。

いかがだったでしょう。

普段何気なく、出ている唾液は優れた機能を持っているということが伝わりましたでしょうか。

昨今、日本人の死因第3位だった肺炎が第5位になったのは、以前にも増して口腔ケアに取り組み始めたからという意見が出ております。

医科においても口腔ケアは非常に重要視されつつあり、日々のご自宅での歯磨きはもちろん、定期的に歯医者に行くのも非常に大切となってきています。

荒井歯科医院では、患者様のことを第一に思い、患者様一人一人が健康で笑顔でいられるよう日々、尽力しております。

みなさまから歯の検診もしくは治療のご連絡をいただけるのを、スタッフ一同、心よりお待ちしております。

口腔の健康がみなさまの身体の健康をつくるのです。